親御さんの介護が始まるとき。それは突然なことが多いです。
もともと体が弱かった、かねてから入院していた、大病を患っていたなど、ある程度予測がつくこともありますが、いやいやうちはまだもう少し先のことだから・・・などと考えていたら、急に明日から介護が必要ですということになったりします。
自分の経験を元に、親の介護が始まるときにどんなことが必要だったか、まとめてみました。
はじめに
ここでは、私の母についてお話したいと思います。私の母は慢性腎不全でした。自宅で腹膜透析をしていたのですが、ある日ひどい腹痛があり、救急車で運ばれました。腹膜透析をご存知の方ならピンとくるかもしれませんが、母は腹膜炎を起こしていたようです。意識があり会話はできるものの、ずいぶんと状態が悪く、心電図モニター、中心静脈栄養の点滴、膀胱留置カテーテル、酸素吸入などをつけて暫くの間治療をしていました。そんな状態のため、しばらくベッドに寝たきりとなり、徐々に体の機能が衰え、立って歩くこともままならない状態となりました。さらに、入院中は気付けなかったのですが、認知機能の低下も見られ、70歳台前半と若いのに介護が必要な状態となっていきました。
慢性腎不全の末期であり、体力や認知機能の低下がありながらも、母は自宅に帰ることを強く望んでいました。私としても、今まで長いあいだ腎不全の治療を行い、痛みや辛さに耐えて来た母の希望を叶えてあげたいと思っていました。
介護に入るまでの準備
私は母と離れて暮らしています。仕事をしていますので、自分の仕事をどうしたものかと考えました。退職して母を第一とした生活をすることを考えましたが、いつまで続くかわからない介護生活において、経済的な不安が大きくのしかかってきました。ネットで情報収集したり勤務先の制度を確認し、介護休業という制度が使えることがわかりました。この制度を使うと、3ヶ月(最大93日間)の休職ができるものです。これは会社の就業規則にものっていましたが、厚生労働省のホームページにも掲載されている制度です。早速、この制度を使いたいと上司に相談しました。勤務先でのシフト調整などを行い、相談してから1週間程度で休暇に入ることができました。理解ある職場、上司で本当に助かりました。
介護休業スタート
介護休業の申請を終え、前日まで仕事をし、翌日から実家に戻り母と過ごす生活となりました。私が実家に到着すると、母はストーブの前に座り込んでいました。どうしたのか尋ねると、「転んじゃった」「カップラーメンこぼしちゃった」と教えてくれました。お昼ご飯に、とカップラーメンにお湯を入れたもののこぼしそのまま尻もちをついて動けなくなっていたようです。幸いなことにやけどや打撲による痛みはなかったのですが、自分で立ち上がることができなくなってしまったんだなーと涙がでるのをこらえました
まとめ
母の介護が始まるとき、始まりそうだと考えたときに私がしたこと。
- 母の体調が思わしくないことを、こまめに職場の上司に伝えた。
- 介護休業について、会社の制度を確認した。
- 介護休業について、ネットで情報収集をした。
- 様々な手続きに必要と考えられる、母の証明書関係をコピーしておき、いつでも出せるようにしておいた。
- いざ介護休業が必要と判断したとき、すぐに上司に伝えた。
以上のようなことをして、介護休業に備え、実際の休業にはいりました。
それぞれについて、また書いていこうと思います。
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